復帰後はじめての減少

昨年は沖縄が本土に復帰して50周年の節目の年とあって、式典をはじめとして、様々な取り組みが行われました。それをうけて「復帰」のキーワードに関心を持った人も多かったことでしょう。51年目も来月に迫ってきましたので、あらためて復帰に焦点をあてたいと思います。

復帰後変わったものは沢山あります。

  • 通貨がドルから日本円へ
  • 渡航に必要だったパスポートの廃止
  • 道路交通法が変更され、対面交通が右側から左側に変更
  • 琉球政府道から国道へ

などなど

代表的なものはすぐに思い浮かびますが、個人的には変わったというより、無くなったものに対して寂しく感じるものがあります。

それは、タライを頭の上に乗せ魚売りをしていたオバーの姿を見かけなくなったこと・・・沖縄のオバー達はホント昔からパワーがあったんだよな~と、思い出しては感心しています。(あの重さはいったいどれくらいなんでしょうね。)

一方、変わらなかったもののひとつに、沖縄のお墓参りの文化「シーミー」があります。門中総出でお墓参りにでかけ、重箱料理を広げ、お墓の前で三線を弾いてピクニックさながら賑やかに先祖供養をする光景は昔からちっとも変わっていないな~と思うのです。

ただ、心配なのが、そのシーミーに参加する人数が減ってきているような気もします。

先日、地元新聞紙に載った「沖縄県の人口、復帰後初めての減少 前年から145人減る」という大きなタイトルに「えぇ~っ!!」と驚いてしまいました。

日本は超高齢化社会へと突入しています。少子化対策が重要視され政府も色々と動いていますが・・・それでも沖縄の出生率は全国で最も高く、唯一自然増を維持してきたので、あまり心配はしていなかったというのが正直な気持ちです。

新型コロナウィルスの影響もあるでしょうが、沖縄県の人口が復帰後初めて「自然減」に転じたことは、これからの沖縄社会に何かしらの影響を与えるのだろうと、心配でなりません。

お墓参りの独特の文化、「シーミー」は次世代に大切に繋いでいきたい・・・でも、それが難しいケースもあるということも受け入れなければなりません。

沖縄のお墓

墓守不在のお墓はいずれ無縁墓になってしまいます。道路整備や土地の再開発などが進む中、無縁墓撤去の問題も度々クローズアップされています。

田舎にある古いお墓に多くの柱が安置されていて、そもそも誰のものかも知らないし、今後どうしていいのかわからないという声も聞かれます。その事実を知っている人がいなくなったらそのお墓はどうなるのでしょう?ずっとそのままの状態で放置されるのでしょうか?・・・心配ですね。

大切な文化は次世代に繋いでいきたいですが、お墓事の悩みはできれば次世代へは引き継がず、今を託された世代で解決していきたいものです。

さて、「沖縄のお墓の引っ越し隊」では沖縄での改葬に関するご相談、また今のお墓を引っ越したい!とお考えの方のお手伝いをしています。ご相談は無料ですのでお気軽にご連絡ください。

改葬には主に次のものがあります。

●永代供養
永代供養とは、寺院や霊園などの施設がご遺骨を維持・管理して遺族に変わって永代に亘って供養を続けることです。一定期間は個別管理されますが、期間をすぎると「合祀」という形で供養されます。

●新築や改築
新しく建立したお墓への引っ越しです。また、今あるお墓を新しくしたり、補修が必要なところを手直ししたりすることで供養を続けていきます。

●墓じまい
今あるお墓を撤去してご遺骨は別の場所に移し、お墓の土地は更地にします。墓じまいをするには次の納骨先を事前に決めておく必要があります。新しいお墓への引越や永代供養、手元供養や散骨など、方法は色々ありますが、ご遺骨を勝手に取り出したり、廃棄することは法律で禁止されていますので注意が必要です。(※ご遺骨を他の場所に埋葬する「墓じまい」には行政手続きが必要で、勝手に進めることはできません。)

お墓の継承者がいない、お墓が不便な場所にある、子や孫に負担をかけたくないなど、現在のお墓を維持・管理することが難しいのであれば「墓じまい」を検討をされてはいかがでしょうか?お墓に眠る大切な方が無縁仏にならないように、今の世代を生きる私達で取り組んでいきたいものです。

供養の心はそのままに、継承が難しいお墓の「ご心配」を「ご安心」に変えるために「お墓の引っ越し隊」がお手伝いいたします。

ご連絡お待ちしています。